ちょっと時間ができたので、興味深いsharp問題を考えてみました。
京大奇譚集
森見登美彦という小説家がいる。
森見登美彦氏の小説に出てくるキャラはよく妄想を繰り広げている。彼らは頭の中で生活が充実している光のものたちをやり込めて悦に入っては、本人たちいわく淡々とした日々を送っている。そんなものは明白に滑稽であるが、彼らはそこにも目を背ける。しかし、その妄想の世界に生きる姿は面白おかしいし、自己正当化する語り口がやけに論理的であったり、起業界隈の人がシェアしそうな胸を打つポリシーに基づいているところが読んでいて引き込まれるのである。読んだことない人は是非読んでください。
ともあれ。
この事件はその妄想が具現化されちまったぜ感がすごい。
もし小説の中でこうなった場合、彼らはどうなるのだろうという興味がつきない。
何を書いているんだろうかおれは。
京大生の「ミスコン」、あっさり中止 ミス候補「素行」暴露などトラブル続きが原因?
ところで特に意味はないのだけど,なんとなくアイキャッチ画像を設置できるようにしようとネットの海に飛び込んでみた。実現に関してはすぐさま見つけることができたのだけど,いざ設置しようと表示場所を思案してみたところ,デザイン的に考えなくてはならないことがどうにも多そうだと結論づいてしまってまたも中途半端に電子計算機を閉じることになったのである。
SNSボタンの設置についての備忘録
ずっと放置していたSNSボタンを設置しました。
一応機能はするのだけど,もうすこしデザインおよび挙動をカスタマイズしたい。
以下は備忘的な参考サイト
プラグインなしで WordPress サイトにソーシャルボタンを設置する方法
いいねボタンのズレを解消!たった1行追加するだけの方法とは。
久々にいじったのでデザインの構造を完全に忘れていたせいか,配置を整えるのにめっちゃ苦労した。
ついでにサイトデザインの中でもメニュー気に入らないし,階層構造もいまいち気に入らないし,トップページの記事の並びも気に入らないので改修したい。冬休みの課題とする。
複雑に絡み合う意図やモチベーションをどうコントロールするべきか?
先日,コントロール(目標に向かって組織を動かすこと)方法について二つに分けて考えることができるって話をしたので,ここにメモを置いておきます。
コントロールの発想としてcoercive control(強いる)とenabling control(可能にする)の二つがあります。
これは機械システムのデザインに関する考え方を経営システムに援用しようとする発想です。
以下,ツイッター貼り付け。
enabling control(授権的?支援的?)は,組織成員がより効果的に自分の仕事をし、彼らのコミットメントの強化を期待するコントロールであり,coercive control(強制的?)は,指示通りに組織成員が動くことを期待したコントロールである。訳語は定まらない。
— KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 11月 25
coercive controlを目指すのであれば,deskilling(単純作業化)が重要となり,enabling controlを目指すのであれば,usability(使い勝手の良さ)を目指すことが重要。 — KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 11月 25
また,どちらのコントロールに触れるかを規定するのは「修復」「内的透明性」「全体的透明性」「柔軟性」に対する考え方である。4つの概念に対してどう考えるかによってenabling型かcoercive型か分岐する。
— KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 11月 25
「修復」とはプロセスの破綻を改善の機会と捉えるのかどうか,破綻をしないようにするべきものと捉えるのかに対する考え方である。「内的透明性」とはワークプロセスの可視化とその根拠の明確さの程度である。 — KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 11月 25
「全体的透明性」とは個人に与えられたワークプロセスを超えて広範なシステムにアクセスできる程度である。そして「柔軟性」とはユーザーのスキルや判断に依存させる程度である。 — KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 11月 25
計画と統制あるいは目的の達成を考えたときにどちらのコントロールに振るかはマネジャーの判断次第であるが,単純な作業に展開できるような場合はcoersive型も機能するかもしれないが,仕事に幅があり判断が介在するような場合はenabling型を想定したほうがいい。 — KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 11月 25
なお,もちろん組織においてコントロールの対象は広範なので,全体としてみればこれらの型は相互排他的なものでもありません。ある側面はcoerciveで,ある側面はenablingであるということがあり得ます。
ただ複雑な状況になっていたり人に依存する部分が大きいときには,全てをルールで規定することができない(プログラミングできない)ことや,できたとしてもその通り動かないことが多いでしょう。そうすると,結局のところ参加者に依存する部分が多くなってしまいます。
ガバナンスの問題がホットになっておりますが,旧来型の守るべきものとしてのシステムではどうもうまくいかないようですので,enablingな方法を考えていかないといけないなと思うわけです。
一方で,enabling型はある意味性善説に依存しており,ややもすれば,フリーライディングな人や悪人を排除できないという危険性もあるので,そこも検討していかなくてはならないだろうと思います。
管理会計論Ⅱ 第3回
管理会計論Ⅱ 第3回は実践的なストーリーを理論的な用語で説明していくための準備をするワークをしました。
説明のときに使ったスライドをアップしておきます。
パスワードが付いています。
昼間部については次回の講義の時にパスワードを教えます。
火曜中には投稿するといいつつ今日までかかってしまい申し訳ありません。
この資料ができるまでの葛藤をツイートしたので赤裸々にも貼り付けておこうと思います。
管理会計論でビデオを見てもらって、そこから管理会計的な取り組みを見出してもらって教科書的な説明と対比して説明してもらおうというレポート課題をやっている。で、どう進めようか実に迷っている。課題と情報だけ出してぶん投げてもいいんだけど、それで対応できるのは受講者の5%ぐらいか。
— KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 10月 5
で、まあレポート化していくためにいかに専門的知見と結び付けるかという部分でワークを仕掛けようとしている。なんのことはなくて、ビデオからピックアップしたエピソードを詳細説明してもらう(どんな取り組み、どんな効果),その背後にある会計的な論理を抽出してもらう。いわば抽象化。 — KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 10月 5
とりあえずやってみようとは思うものの,そのワークを説明する時になんか具体的に例示しようとするとレポートのネタバレみたいなもんになっちゃって困っている。ビデオから一つ例えばこの話はねってピックアップしたら学生がみんなそこを選択して論理もそれに固定されるんじゃないのと。
— KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 10月 5
じゃあ,そのエピソードはレポート対象から除外するか。でもどのエピソードも捨てがたいんだよなあ。考えて欲しいものばっかり。どうしましょう。一番難しそうなやつを事例に使うか。でもそんな難しいの無理だよおってなってもこまるしなあ。 — KOSUMAS@急に冷静になる芸風 (@cossi_etuweborg) 2015, 10月 5
結局どうしたかっていうと,自分ならどうするかっていう事例を示してしまいました。ただすごく難易度が高い。というか教科書レベルの話ではない部分まで踏み込まないと無味乾燥な当たり前な話になっちゃうだろうと補足しつつ。