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ナショナル・エコノミーのすすめ

1. はじめに

今回はずっと紹介したかったナショナルエコノミー・メセナというカードゲームについて簡単に紹介しようと思います。

昨年ナショナルエコノミー(無印・前作)を使って管理会計の中期計画を考えるワークショップをしたんですが、これがゲームとしても面白いし、経済の仕組みを考えたりや中長期計画を立てる思考訓練として非常に好評だったので今回この記事を書くことにしました。前作の無印は以下のリンク先の通りプレミア価格になっているので新作のメセナを紹介したいと思います¹。

普段アナログゲームなんてしそうにないゼミ生に紹介したら大ヒットだったので、アナログゲーム初心者にもオススメです。

個人的な面白ポイント

  • 運だけでなく他のプレイヤーとの駆け引きを楽しめる
  • どういう風にゲームエンドまで進めるか戦略を立てるのが楽しい
  • 当初の計画を大胆に放棄して方向転換して勝てるとアドレナリンがすごい
  • 現金は使うためにあるという感覚が良い
  • 経済というものになんとなくイメージがつく

以下では簡単なルール説明をします。

 

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篠原ゼミ2018年度募集について

[重要なお知らせ] slackの追加申し込みを一旦締め切ります。

ゼミ生による篠原ゼミ個別説明会について

不在にしている私に代わりゼミ生有志が説明会を実施してくれます。ぜひ先輩の話を聞いてみてください。下記は主催者からの案内です。

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5月16日(水)に、23E教室にてゼミ生による説明会及び相談会を行います。

ゼミ選びに悩んでいる方、少しでも興味のある方など誰でも大歓迎です! 当日はおやつやジュースなどを用意しているので、それを食べながらお話しましょう。 何でも聞いてください!

【日付】5月16日(水)
【時間】3限の時間を除く9時〜18時(9:00〜12:40、14:40〜18:00)
【場所】23E教室
【タイムスケジュール】各時間の最初の5分程度でゼミの説明をプレゼンします。どの回も同じなので都合のつく時間においでください。
① 9:00〜
② 9:30〜
③10:00〜
④10:30〜
⑤11:00〜
⑥11:30〜
⑦12:20〜
⑧14:40〜
⑨15:00〜
⑩15:30〜
⑪16:00〜
⑫16:30〜
⑬17:00〜
⑭17:30〜

お気軽にどうぞいらっしゃいませ! お待ちしています。
責任者:竹山友望(4年)

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※参加は応募に必須ではありません。また参加の有無によって選考に影響はありません。

篠原ゼミ2018年度の募集について

この記事では2018年度のゼミ募集についての説明をしています。具体的な応募手続きについては記事の下の方にありますので良く読んでください。

  • 研究テーマ
    ゲームメーカーにおける管理会計およびマネジメントコントロールシステムの研究
  • 研究内容
    ゲームメーカーがどのように開発を行い、その中で会計情報はどのように使われ、どのように働いているかを検討する。
  • ゼミの進め方
    ゼミ所属直後は、製造業における製品開発の理論について教科書をベースに学ぶ。毎週、報告者が担当の章を解説し、他の参加者が質問を行う。一通り学習したのちに実際のゲームメーカーの開発活動に関するアーカイバル調査、インタビュー調査などを実施する。3年次には外部に向けて研究成果を報告する。論文ゼミでは2、3年次にグループで行ったことをさらに深めるテーマをそれぞれ取り組んで論文を執筆する。
  • 評価基準および方法
    (2年専門ゼミナール)ゼミの議論での発言、報告の質、最終レポートから総合的に判断する
    (3年専門ゼミナール)研究のプロセスの妥当性、研究成果の報告内容を総合的に判断する
    (論文ゼミナール) 論文の質について報告における議論を踏まえて判断する
  • 要望事項
    ゼミは事前に文献調査や実地調査をしてから参加することが求められます。ゼミの時間帯には報告、情報共有、議論を中心に行い教員が講義のように説明する時間はあまりありません。そのつもりで臨んでもらえると研究も進み、参加者の得るものも大きくなると思います。よろしくお願いします。

今の所、教科書は下記のどれかを考えています。

伊丹敬之・ 青木康晴『現場が動き出す会計-人はなぜ測定されると行動を変えるのか』

上總康行『管理会計論第二版』

ジャンバルボ『管理会計のエッセンス』

サブゼミについて

本ゼミでは、ゼミ研究の準備や追加調査あるいは知識の幅を広げるためにサブゼミという自主勉強会を行います。希望者が集まって様々な専門書やプログラミングの教本などを使って勉強します。基本的には学生主体で行いますが、テーマによってはわたしも一緒に勉強させてもらいます。
今のところ想定している本たちは下記です。

【管理会計研究準備編】
当たり前を疑う社会学
質的データ分析法―原理・方法・実践
お賽銭はいくらがいいのか?
マネジメント・コントロール 8つのケースから考える人と企業経営の方向性
ミクロ経済学 戦略的アプローチ

【プログラミング・統計系】
みんなのPython 第4版
Pythonによるデータ分析入門 ―NumPy、pandasを使ったデータ処理
Unityの教科書
完全独習 統計学入門

 

質問について

コメント欄に質問などを投稿してください。なおいただいた質問および回答は公開されます。SNS連携でコメントをすると楽ですが、SNSアカウント名で表示されるので注意してください。非公開での質問をしたい場合はメールフォームからメールしてください。twitterで答えられる程度のものであればぺいんぺいんでも投げてもらってもオーケーです。https://peing.net/ja/kosumas

ゼミ応募の仕方(現在一旦停止しています)

選考は書類と面談によって行います。書類は商学部事務室の指示に従ってください。slackに登録してオンライン面談の日程調整を行ってください。slackの登録にはこちらから招待する方法をとります。そのためにメールアドレスが必要なのでメールフォームからslackへの登録希望と氏名を明記の上メールしてください。その後、しばらくすると招待メール(人力なので多少時間をいただきます)が届くので、こちらのリンク先の記事を参考にして登録してください。またスマホであればslackのアプリがありますのでそちらを利用すると簡単です。

またslackって何って方は下記のリンク先の記事などを読むと良いでしょう。使いこなせると便利ですよ。

slack公式の説明

【登録編入門】slack使い方【世界一丁寧な解説初心者用】

「Slack(スラック)」の新規登録手順+「登録するときの参加チーム」の意味の補足説明

以上です。良い出会いがあることを。

上記のリンクと同じものですがメールフォームを追加しておきます。

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経営計画に関する論文が掲載されました

しばらくの間取り組んでいた鹿児島の優良中小企業の調査結果を元に書いた論文が原価計算研究に掲載されました。

抜き刷りをPDFでお願いしてみたんだけど、これの方が共有が楽でいいですね。

サブタイトルに言い過ぎじゃないかというコメントもあったみたいで少し反省中です。確かに論文だけだと、エスノグラフィの分量じゃあないんですよね(だから「エスノグラフィに基づく考察」にしてある)。

まあともかく、なんとか公開できて良かったというところです。

結論としては、会計的なコミュニケーションを介して戦略が形成され(絵に描いた餅で無くな)って組織内に共有されるという話を書いた気がします。しかし相変わらず、人や組織はどうやって現状から自由になるのかは、よくわからないままです。今を生きなければ未来はないし、新しいことをやることは多くの場合それと矛盾します。

まあ自由になるためのツールの一つが会計による翻訳だろうと主張したいわけですが、なかなか難しいものです。

論文が欲しい方はメッセください。そしてコメントいただけると大変嬉しいです。

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定性的研究での論文の書き方と理論の使い方について

今更ながら、7月に京都と福岡で開催したリサーチセミナーの報告書を出しました。そこでメスナー教授から教えてもらった国際ジャーナルに定性的研究の掲載を目指すためのチップスについてまとめる機会があったのでここで共有しておきます。なんとなく個人的には3点重要なポイントがあったなと思います。そしてその3点は密接にかかわっていてほぼ同じ問題なんですが。それは下記3点です。

1. 理論の使い方の問題
2. 論文をどの先行研究の延長線上に載せるかを明確化問題
3. 研究の面白さの伝え方問題(2とほぼ同じ問題)

理論の使い方の問題

理論というのは事象を説明するために必要とされている側面と、その理論の中で導出される研究課題によって同じ理論を適用した先行研究を拡張するために用いるという側面があるということです。つまり、理論を用いる時は、その理論を適用することで説明したい事象がわかりやすく(understandable)なることと、理論から事象を見ることによって導出される研究課題に取り組むことが重要だということです。

論文をどの先行研究の延長線上に載せるかを明確化するべしという問題

どの先行研究の延長線上にあるのかを明確にしないとジャーナルで議論されている課題と関連づけられないため評価されないということです。これについてはメスナー教授は実践的な方法を教えてくれました。まず3本の具体的な論文をあげ、それぞれの論文のどの部分の知見を拡大する研究か伝えるように文章を書くと良いとのことでした。

研究の面白さを伝えるべし問題

2点目の変形版なのですが、取り組んでいる研究の面白さを丁寧に伝えなくては、ケース自体の面白さに目を奪われるため学術的な貢献が理解しにくいということです。そしてその面白さは先行研究との差異部分として現れるから先行研究との差異をいかに説明するかが重要となるということです。

まあ、こう書いてしまえば研究のお作法そのものとも言えるかもしれませんが、意識してやらないと思いの外伝わらないってことなのでしょう。言語も違えばコンテキストも違う世界中の研究者とコミュニケーションをするというのはそういうことなんでしょう。理論は国際的な科学コミュニケーションのためにあると言っても過言ではないというのが最近の私の理解です。

さて、インスブルックにきて1週間が過ぎてしまいましたが、よくわからないままとりあえず過ごしています。こっちではドラッグストア的な日用品をまとめて買える便利ショップがないのが目下の困ったところであります。ちなみにこの写真は旧市街のメインストリートなんだけど、まるで絵画のような風景です。通勤する道から少し外れるとここです。すごい。

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TimebankとValuは個人の所有する無形資産を可視化するという話

メタップスの佐藤航陽さんがTimebankを発表しました。個人の時間を取引可能にしようという意欲的な取り組みで、映画TIMEを思い出します。

さらに佐藤航陽さんのブログに書いてある意図を読むと夢が広がります。めちゃくちゃ面白い試みですね。ちょっといろいろ考えてみたことをメモ程度に投稿します。

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